自然な家づくりは新しいようで昔に戻っている。

名寄市K様邸のナチュラルな家づくりがいよいよスタートしました。
足場もしっかりと出来て、木組みが始まります。

今回のK様邸から、家を構成する構造材(柱、梁、その他壁、床、天井の下地材など)は出来る限り優先順位として下川町産の木材、北海道産の木材、国産の木材を積極的に使用していきます。
そしてさらに出来るだけ輸入木材や集成材の使用を少なくするという考えのもとに家づくりをしていきます。

それは何故かというと、地元にある木材を積極的に使用する事で地元がいろいろな意味で元気になると思うからです。そして地球環境的にも良い循環だと思うからです。地球環境的に見ると私たちが出来る事は小さな事かもしれない、でもこういう考えが広まっていけば、きっと良い循環が出来ていくという想いだからです。

それとなるべく集成材をしないというのは、集成材とは、断面寸法の小さい木材(板材)を接着剤で再構成して作られる木質材料なので、日本の規制ではクリアした安全な接着材を使用していますが、やはり人工的なものには間違いありません。そしてある意味には工業製品なのです。ですから、やはり無垢の木材には私たちが想う感性的にも勝てるわけがないのです。ただ集成材は家を構成する材料としては優れた性能を持っています。

構造材が現場に到着しました。
下川町産木材、北海道産木材の到着です。
そういう強い思いで到着した木材を見ると、柱や梁のトドマツ達がとても身近に、親しみを感じます。

この1階の玄関部分の柱を良く見ると、しっかりした節もあり、北海道の森で風雪に耐えて生えていた様子がわかるような気がします。節は枝ですから、トドマツは常緑樹なので長い年月を重たい雪をも支えて生きてきたわけです。
そんな物語が見えてきます。

柱を支える土台部分は国産材の檜(ひのき)です。
この土台は防腐土台という薬剤を浸み込ませた木材もありますが、ただ防腐という観点だけではなく、しっかり自然の力で防腐の効果がある檜を使用しています。
檜にはフィトンチッドと呼ばれる樹木が発生させる香りですが、檜はこれを多く発生させるようです。

※フィトンチッド(phytoncide)とは、微生物の活動を抑制する作用をもつ、樹木などが発散する化学物質。植物が傷つけられた際に放出し、殺菌力を持つ揮発性物質のことを指す。 (ウィキペディアから引用)

このK様邸の家づくりから自然素材の良さ、素晴らしさなどをまたお伝えします。

キタ・クラフトは

より自然に、もっと自然に。。人に地球にやさしい家づくりをしていきます。